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【ニッポンの名車】誰もが振り返る強烈な見た目「ミツオカ・オロチ」 (1/3ページ)

【ニッポンの名車】誰もが振り返る強烈な見た目「ミツオカ・オロチ」

この記事をまとめると

◼︎「オロチ」は和製スーパーカーと言っても過言ではない

◼︎全幅は2m超で日本車のなかでもトップクラスに広い

◼︎エンジンはトヨタ製でブレーキはホンダだったりなど、他社のパーツをうまく流用している

世界のスーパーカーに比肩する存在感

「クルマの憧れを復活させる」。そんなメッセージとともに平成18(2006)年10月に富山県の『光岡自動車』社員が全力投球をしてデビューにこぎつけたミッドシップのスポーツカーが「オロチ」だ。

 光岡自動車は、既存のクルマをベースとしてハンドメイドで仕上げるカスタマイズカーや「おくりぐるま」と名付けられた葬祭車両など特殊車両の生産、販売が主力だが、平成6(1994)年に発表したロータス・スーパーセブンのレプリカ車「ゼロワン」が組み立て車と認可されたため、国産乗用車メーカーとしての顔を持つ。平成18年に登場したオロチは光岡自動車2番目のオリジナルカーである。

 オロチが一般に公開されたのは平成13(2001)年の東京モーターショー。当初は初代のNSXをベースに特装された完全なるショーカーで、市販の予定はまったくなかったという。ところがスタッフの予想を覆す反響の高さがあり、大いに賛辞を受けたことで市販に向けて本格的に動き出すことになった。

 そして、平成15(2003)年の同モーターショーには市販に向けたプロトタイプ、平成17(2005)年にはオープンモデルを出展。その間に市販に向けた試行錯誤は続けられ、初お披露目から5年の歳月を掛けて販売にこぎつけたのだ。

 オロチの魅力はスタイリングに尽きる。開発はすべてが「まずデザインありき」で進められている。大蛇(オロチ)をモチーフとした有機的なエクステリアデザインは生命の息吹さえ感じるほど強烈。空力などを無視したディテールはフェラーリやランボルギーニと並んでも負けずと劣らない存在感がある。

 これこそが、オロチの生命線であり、最大の特徴だ。純粋に誰もが一度は乗ってみたい、と思うクルマだと思う。ちなみに全幅は2035mm(全長は4560mm、全高は1180mm)もあり、これは日本の乗用車のなかで一番広い。

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