この記事をまとめると
■クルマを裸足で運転したいという人は少数ながら存在する
■道路交通法に裸足運転NGという明記はないが、安全とは言えない
■裸足が原因で運転操作に不都合が生じるリスクについて解説する
法律的には裸足や靴下での運転は問題ない
日本人は、靴を脱いで裸足になると気持ちがくつろぎリラックスできる傾向があるのか、クルマの運転中でも裸足になりたがるドライバーが、少数ながらいるようだ。裸足派の意見としては、リラックスできる、眠気が取れる、ダイレクトなペダルタッチで、正確で繊細なペダルコントロールができる、踏み間違いがない、車内が汚れない(土足禁止……)といったものがある。
法律的にいえば、「運転操作に支障を及ぼすおそれのある履物をはいて車両等を運転しないこと(道路交通法71条6号 東京都道路交通規則第8条2号)」という定めはあるが、裸足運転NGとは書かれていない。しかしこのルールは、運転中は履物を履くのが前提であり、その履物はサンダルのように操作中に脱げ落ちたり、足からずれて操作ミスの原因であってはならないと規定しているとも考えられる。
というのも、裸足で運転するのは、やはり危険な面があるからだ。どのような危険があるかというと、まず第一に、とっさの時にフルブレーキが弱くなる可能性がある。あの小さなブレーキペダルを思いっきり踏むためには、
緊急回避のためのフルブレーキというのは、それこそペダルを蹴飛ばすぐらいの力、踏力でいえばほぼ自分の体重と同じぐらいの力でペダルを踏み込み、なおかつクルマが完全停止するまでその力を維持し続けるのが理想といえる。