出力側を1回転させるのに入力側が何回転するかで表記する
ご存じのように、エンジン付きのクルマにはトランスミッションやデフが組み合わされる。つまり、エンジンの動力をギヤを介して車輪に伝えて、走るわけだ。EVは基本的にはトランスミッションはないが、スポーツモデルなどでは装備しているモデルもなくはない。いずれにしても、ギヤを装備する理由は、エンジンなどのうまみを断続して引き出すためにある。
この点が重要で、ただギヤを付ければいいというわけではなく、うまみを引き出すために最適なギヤの回転を決めなくてはならない。それがギヤ比で、出力側を1回転させるのに、入力側が何回転するかで表記する。たとえばギア比が3.1というのは、エンジンが3.1回すると、トランスミッションから出る軸が1回転するということだ。
またCVTは無段変速なのだが、これも無数のギヤ比が連続的につながっていると考えてよく、一番小さいギヤ比から大きいギヤ比をつなげて表記し、2.419~0.421などとなる。つまり、この間を行ったり来たりしているわけだ。