オイル交換や点火プラグの交換で燃費向上も
大型連休や盆暮れなど、長距離を走るときや、ふだんからクルマを足に使っている人なら日々の給油で気になるのが、燃料代だろう。最近は慣れてしまって、高かった頃に比べれば安い、といった気分になっているが、基本的には高止まりといっていい状態だ。
燃費のいいエコカーでも、次第に所定の性能が発揮されなくなってくることもある。もちろんそれは非エコカーでも同じ。つまり次第に燃費が落ちてくることがよくあるのだ。いずれにしても元の性能を取り戻したり、性能を上げて、できるだけ燃費をアップ。財布への負担を少しでも和らげたいものである。そこで、燃費を少しでも上げたり、省燃費性能を少しでもあげる方法を紹介してみよう。
メカ編
最近のクルマは、メンテナンスポイントも減り、ユーザーが手を入れられるところも少なくなってきたが、それゆえ、今でも残るメンテナンスポイントはしっかりと見ておきたい。具体的にはエアクリーナー/エンジンオイル/点火プラグといったところ。エアクリーナーは吸入効率。エンジンオイルは作動抵抗、それぞれに関係するので、劣化は当然効率が落ちたり、抵抗が増えて、エンジンの性能落ちてしまう。
点火プラグもしかりで、良い火花は好調の基本だ。ただ、ロングライフ化が進んでいるので、闇雲に交換しなくてもいいが、逆にそれだけに交換を忘れてしまいがちなので要注意だ。また費用がかかってしまうが、ホイールアライメント(4つのタイヤ向き)をきちんと調整してやると、走行時の抵抗自体が減って、燃費が上がることもある。
日常点検編
日常的に見ておきたいのが、タイヤの空気圧。想像できるだろうが、空気が減って、タイヤが潰れてくれば回転時の抵抗は増えてしまう。最近のエコカーはかなり高い空気圧を指定しているというのも同じ理屈で、しっかりと空気が入っていれば、転がり抵抗が減るのは当然だ。通常のクルマでも、燃費を重視するなら、指定より少し高めに入れるといいだろう(あまり入れると偏摩耗するので注意)。
その他
無駄な荷物は下ろしておくというのはやはり基本。各自動車メーカーが軽量化にしのぎを削っていることからもわかるように、重たいと動かすのも止めるのも、無駄なエネルギーが必要となってしまう。ちなみに省エネルギーセンターの実験結果では、「市街地を想定した場合、約100kgの重量増加で、約3.4%燃料消費率(cc/km)が悪化」とのこと。
さらに夜間はとくに無駄な電気を使わないようにする。リヤモニターを見てもいないのにつけっぱなしにするなど、細かく配慮。電気の消費増大は点火が弱くなったりするので、燃費にも影響するのだ。
いずれにしても、効率をできるだけよく。抵抗を減らして、無駄なエネルギーを使わない。ちょっとしたことで、目に見えて燃費がよくなることもあるので、乗りっぱなしにせず、手をかけてやろう。日常で簡単にできるものばかりだけに、手間もかからないはずだ。