1.5リッターエンジンでMTとATが選択可能
東南アジアで大人気となっているパジェロ・スポーツに続けと開発され、MPVとSUVの使い勝手やエクステリアデザインを融合させた次世代クロスオーバー、X PANDERが、第25回インドネシア国際オートショーで公開された。昨年のこのショーではコンセプトカーとしてお披露目され大人気となった車両が、満を持して実車となって登場したというわけだ。
インドネシアで人気となる強面のフェイスデザインや躍動感のあるエクステリアデザインを取り込み、乗員7名と荷物が満載でき快適に移動可能でなおかつ買い求めやすい価格設定という欲張りなニーズに応えたクルマとなっている。
この強豪がひしめく小型MPVでリードするトヨタのアバンザとダイハツのセニアをターゲットに徹底的にライバルのネガ潰しをしたのではないかと思えるほど、居住空間や乗員レイアウト、荷室容量、大きなボディサイズと3列シートの配置などライバルを意識した作り込みとなっている。
また見た目でだけでなく舗装環境が悪い現地でも快適な乗り心地を実現させるために高剛性ボディと徹底的に磨き上げたと言うサスペンションを開発。しかも水害が多いインドネシアでの対策として最低地上高205ミリを確保しながらもしっかりとした操縦安定性も確保しているという。
もちろん三菱自慢のMIVEC(可変吸気バルブタイミング)機構付きの1.5リッター4気筒エンジンは燃費性能と出力特性を磨き上げられ、5速MTと4速ATの2種類が選択可能となっている。一般解放された三菱ブースには早くも多くの来場者が押し掛けており、自分の目で確認したり係員に質問したりと大きな反響となっていた。