多くの国でボディサイズによる税金区分がないことが一因
その昔は、輸入車=3ナンバー=税金高い=高級車=お金持ち、なんていう構図が成り立っていたものだ。現在でも少し、そういった雰囲気はあるし、輸入車は大きくて、3ナンバーが当たり前というのはイメージも確かにある。AやBセグメントのコンパクトカーは5ナンバーサイズだが、日本車なら5ナンバーになるCセグメントでも3ナンバーサイズのクルマは多かったりする。
理由は簡単で、多くの海外諸外国にはボディサイズによるナンバー分けというか、税金区分はないから。多くは排気量で、税金を分けている国が多い。
というと、話しは終わってしまうが、もうひとつ関係するのが、求められる走行性能の高さだ。つまり輸入車のほうが高性能を求められことが多く、走行安定性確保のためには、ワイドトレッド(つまり幅広)は必要なものだし、最近はハンドリングよりも高速走行時の走行安定性を重視するので、ロングホイールベースのクルマが多いが、ホイールベースを長くすれば、バランスを取るためにトレッドも広くなっていく。
ちなみに、同じ日本車でも、国内仕様の開発時想定速度は100km/h程度。一方、欧州仕様となると160〜180km/hが想定される。同じボディだと欧州仕様だけトレッドを大きく広げることはできないが、それでもやはり足まわりには手間をかけて開発される。
そのような仕様差あるぐらいなので、輸入車ともなれば最初からワイドトレッドで開発が進むのも不思議ではないだろう。現在では日本でもボディサイズによる、税金の違いはないので、国産車も幅広ボディの3ナンバーが増えている。