シビック復活記念! 初代から10代目まで歴代全モデルを振り返る (3/3ページ)

ついに日本で復活する10代目はセダン・ハッチ・タイプRの3モデル

カタログモデルとしての国内販売を終了してから、日本では一般の人にとっては「シビック」と言う言葉は死語もしくは「あの頃は良かった」と言う懐古主義のキーワードとなった。では、なぜ今シビックが日本で復活したのはなぜか? じつはシビックの属するCセグメントクラスの日本市場での販売台数は、日本車よりもVWゴルフやメルセデスベンツAを筆頭とする輸入車勢のほうが高い。

日本のメーカーは「日本ではこのクラスのハッチバックの人気が……」と言うが、一番の理由は商品力の問題である。じつは10代目を開発した際、あまりのポテンシャルの高さに「こんなにいいなら日本でも!!」と言う流れになったと聞く。また、ハッチバックはイギリスからの輸入車となるが、セダンは日本の寄居工場で生産のため、流通もしやすいのだろう。

もう一つは、ホンダのラインアップの変化である。10代目は世界共通のグローバルプラットフォームを採用するが、8・9代目ハッチバックが採用していたセンタータンクレイアウトをやめたことで、トールワゴンからワイド&ローのスポーティなスタイルを手に入れた。

これにより、弟分のフィットと差別化ができると判断したのだろう。また、フィット卒業生でミニバンを必要としないユーザーの受け皿がなく、他メーカーにユーザーを奪われていたこともやっと理解してくれたようだ。ただ、「かつてのアコード並みのサイズにしなくても」と思う部分もあるが、やはり海外メインのモデルであることを感じてしまうのも事実だが、輸入車だと思えば……

とは言え、シビックの国内再導入を待ち望む既販車ユーザーも多いと聞く。今までのシビックとは立ち位置やコンセプトは若干異なるので賛否はあると思うが、セダンはともかくハッチバックは、欧州ハッチバック勢に負けないポテンシャルも備えているので、意外とスマッシュヒットしそうな気がしている。


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