シビック復活記念! 初代から10代目まで歴代全モデルを振り返る (1/3ページ)

この記事をまとめると

ホンダ・シビックが7年ぶりに国内投入されることとなった

ワールドワイドでは今回のモデルが10代目となる

この記事では復活記念して、初代から10代目まで歴代全モデルを振り返ってみたい

レースも開催されシビックは「走り」のイメージが強かった

 727日、新型シビックが正式発表された。ワールドワイドでは10代目で、今や世界戦略モデルとしてホンダの販売台数を支える重要なモデルに成長しているが、国内投入は7年ぶりとなる。ここではそんなシビックの波乱万丈な歴史を振り返ってみよう。

ホンダ・シビック

 1972年に登場した初代シビックは、世界の名だたる自動車メーカーをもってして「クリアは不可能」と呼ばれたマスキー法を世界ではじめてクリアしたモデルとしても有名だが、当時の日本車では珍しい2ボックススタイルとFF駆動を採用するなど、パッケージングでも革新的な試みが盛り込まれた一台だった。

 1979年に登場した2代目(通称:スーパーシビック)はキープコンセプトながらも、インテリアはスピードメーターとタコメーターを同軸上に配置する「集中ターゲットメーター」を採用。ホンダ初のステーションワゴン「シビック・カントリー」の追加やワンメイクレース「シビックレース」が開催されるなど、話題は多かったが初代ほどの人気を集めることはなかった。

 1983年に登場した3代目(通称:ワンダーシビック)は初代から掲げていた「MM思想(マン・マキシマム・メカ・ミニマム)」を継承しながらデザインやメカニズムを大きく刷新。ボディバリーションは3ドアハッチバック/4ドアに加え、5ドアハッチバックのシャトル(3ドアとは別ボディ)とラインアップも拡大。1984年に1.6リッターDOHC搭載の「Si」が追加、全日本ツーリングカー選手権では好成績を収めるなど走りの良さもアピール。シビック=スポーティを根付かせる源流となったモデルで、販売的にも大ヒットした。

 1987年に登場した4代目(通称:グランドシビック)は、ワイド&ローを強調させたデザインに加え、内装質感の大幅向上や4輪ダブルウイッシュボーンサス採用など、このクラスでは贅沢なメカニズムや装備なども多数採用された。1989年に1.6リッタークラス最高の160馬力を誇るDOHC VTECエンジンB16A」を搭載した「SiR」が登場。走りの良さに加えて上級モデルを超えるパフォーマンスを誇った。

 1991年に登場した5代目(通称:スポーツシビック)は、先代同様にロー&ワイドのプロポーションを継承したが、ブラジルのサンバをイメージしたデザインを採用。4ドアセダンは「シビックフェリオ」とサブネームが付き、ハッチバックの「おまけ」ではない独自の販売戦略が取られた。また、北米専売モデルだった2ドアクーペモデルも逆輸入で導入された。幅広いパワートレインも特徴で、1.3リッターSOHC1.5リッターSOHC(シングルキャブ/VTECVTEC-E)、1.6リッターDOHC VTECなどをラインアップ。シャーシやサスペンションの進化により、走りとハンドリングのバランスも高く、今でいうVWゴルフのような存在として高い人気を博した。

 1995年に登場した6代目(通称:ミラクルシビック)は、キープコンセプトながらも3ドアはCピラーを寝かせたよりスポーティなスタイルを採用。ボディサイズの拡大や3ドアはフェリオと同じホイールベースを採用することにより居住性もアップされた。

パワートレインは、1.5リッターが従来のVTECVTEC-Eを統合した3ステージVTECに進化。トランスミッションは初となるCVT(ホンダマルチマチック)を採用。

1.6リッターDOHC VTECも継続採用されたが、1997年にNSX、インテグラに続く「タイプR」を追加。1.6リッター185馬力のパフォーマンスにサーキットベストで仕立てらたフットワーク、更にはリーズナブルな値段も特徴で人気を博すが、逆にストリートベストのSiRを陰に埋もれさせる原因になったとも言えるだろう。


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