新車購入時の「諸費用カット」は仕上げの手段で「先出し」はNG! (2/2ページ)

まずは車両本体価格や用品値引きで満足いく条件を引き出したい

「車庫証明申請代行費用」は、新車購入者に代わり、ディーラーサイドが車庫証明の申請及び、交付後の証明書の回収を行う費用となる。当然自分自身で行えば費用カットは可能。ただし申請及び交付後の回収のために、平日に2回は所轄警察へ出向かなくてはならない。つまり費用を払って面倒をなくすかなくさないかなどは、各人の事情によって異なるので、慎重に判断してもらいたい。

 車庫証明に関してはOSS(ワンストップサービス)対象地域では残念ながら、OSS費用として一括計上されるので、個別でカットすることはできなくなる。OSSとは煩雑な新車の新規登録作業についてオンラインを活用して、ワンストップ、つまり一元化することで簡略化とスピードアップをはかるというもの。都市部を中心にOSS対象地域が存在している。

 言い方は少々荒っぽくなるが、新車商談全体のなかで諸費用カットは「枝葉末節」的な交渉と考えてもらいたい。まず進めるべきは車両本体価格や用品からの値引きや下取り査定の上乗せの交渉となる。いわば値引き交渉のメインストームで満足のいく条件を引き出し、契約直前になって、「そういえば」として諸費用カットを要求するのがベストパターンといえるだろう。商談スタート時にいきなり、「諸費用カットしてよ」では、セールスマンも「細かそうなお客」という第一印象となってしまうので、値引き拡大に身構えてしまうことも多いのだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報