ヤマハが鈴鹿8耐に向けファンミーティング開催

3チームがファンの前で三連覇を約束

 ヤマハ発動機が、今週末(7月27日~30日)に開催となる2017 FIM世界耐久選手権シリーズ “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称:鈴鹿8耐)を前に、東京でファンミーティングを開催した。

「YAMAHA 鈴鹿8耐 ファンミーティング 2017」と題されたこのイベントは事前申し込みで招待された約100名のファンを東京・六本木へ集め、8耐に参戦するヤマハのワークスチームとファンが触れ合える機会が設けられた。同時に、ヤマハの鈴鹿8耐特設サイトやYouTUBE、ヤマハ発動機販売のFacebook、そしてニコニコ動画などでライブ映像が配信されていた。

 このイベントに参加したのは、#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM、#7 YART Yamaha Official EWC Team、#94 GMT94 Yamaha Official EWC Teamの3チーム。各チームの選手と監督合計12名が登壇した。

21号車は、全日本ロードレース選手権に参戦するヤマハのエース、中須賀克行選手。2015年に鈴鹿8耐初参戦で、昨年はこのチームに合流し、中須賀選手、エスパルガロ選手とともに8耐優勝したアレックス・ローズ選手。2013年に初参戦した鈴鹿8耐でいきなり優勝し2014年に連覇をした経験を持つマイケル・ファン・デル・マーク選手。このチームを取り仕切るのは、全日本のファクトリーチームで指揮を執る吉川和多留監督。

 7号車は、オーストリアを拠点とし、世界耐久選手権にレギュラー参戦しているYARTのチーム。2000年から鈴鹿8耐に参戦するベテランのブロック・パークス選手、そこに若手ライダー2名、マービン・フリッツ選手(鈴鹿8耐初参戦)と野左根航汰選手(鈴鹿8耐参戦2年目)。チームを率いるのはマンディ・カインツ監督。

 94号車のGMT94は、フランス・パリを拠点に1990年代から活動するクリストフ・グィオ率いるエンデュランスチームである。2004年、2014年と2度目の世界耐久選手権(EWC)チャンピオンを獲得しており、現在EWCランキングは2位である。ライダーはいずれも経験豊富なデビット・チェカ選手、ニッコロ・カネパ選手、マイク・ディ・メリオ選手となる。

イベントは、選手紹介の後、「YAMAHA 8耐 Inside Talking !」と題したトークショーが行なわれ、吉川監督、中須賀選手、そしてヤマハの技術本部モータースポーツ開発部 辻 幸一部長による8耐の裏話の時間となった。

昨年のレースを振り返り、今回のこれまでの進捗状況、そして3連覇の話へと盛り上がっていく。昨年はレースの進行もよく、2輪専用シケインが出来て以降の新記録となる218周を走行しての優勝であったが、今年のターゲットは219周であることが伝えられた。また、ライバルは「218周を走った自分たちだ」と、自らを超えないと優勝はないと力強い発言もあった。「勝つための準備はしてきた」と各選手がヤマハの三連覇をファンに約束していた。

 各チームのライダーとファン代表でガチに戦う、TVゲームを使った「TOPPONGI 耐久選手権」では、2名のライダーがゲームで再現されたスポーツランドSUGOのコースをヤマハTZRで交替しながら2周するというもの。このゲームを初めて体験したというアレックス選手とマイケル選手のYARTチームが優勝を果たし、本戦を前に幸先の良いスタートとなった。その後は「LUCKY DRAW」という各選手たちがそれぞれ1品ずつ持ち寄って、このファンミーティングに駆け付けたファンたちに抽選でプレゼントがあり。最後は写真撮影会となった。

鈴鹿8時間耐久ロードレースは1978年にスタートし、今回40回の記念大会となる。レースは、鈴鹿サーキットの国際レーシングコースを使用し、午前11時30分にスタートし、8時間後の午後7時30分を過ぎたのちトップを走行するチームがチェッカーを受けた時点で終了となるレース。1台のマシンを3名のライダーが交替して走行を行うこととなる。レースは例年7月最終日曜日に開催されており、今年は7月27日(木)から走行がスタートし30日(日)に決勝レースが開催となる。

 今回の8耐は、全5戦で開催されているFIM世界耐久選手権シリーズ(EWC)の2016-2017シーズン最終戦ともなっているため、世界耐久選手権のチャンピオンの表彰式も行われることとなる。


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