新型リーフが大ブレイクすると急速充電器不足の問題も
さて、新型リーフが売れて、沢山のEVが走るようになると、たちまち問題になるのが、急速充電器不足だろう。家庭でも充電できるが200ボルトの普通充電では時間がかかる。現在日本中に急速充電器は9000基程度設置されているが、とてもそんなものでは足らないだろう。特に行楽地や高速道のサービスエリアでの充電が心配だ。
日本でもっとも利用客の多い東名高速の海老名サービスエリアを見ても、急速充電器は2台だけ。1台が20分も充電にかかっていたら、長蛇の列になるのは必至。現在の使用状況を見ていると「充電プラグをつないだまま、食事をしたり休憩したりで1時間も放置したまま」なんてEVオーナーも多い。充電マナーの向上も必要だが、そもそも充電器の数が少なすぎる。
最近EVが急激に普及し始めた中国・北京のEV特別区のやり方を見習ってほしい。中国政府はEVの普及を見越して北京にEV特別区を制定、そこでは公共のバスやタクシーをはじめバイクなどほとんどが電気化されている。
その街にある急速充電器は、1カ所に10基近い充電スタンドが並んでいて驚く。このくらいあると、EVが増えても対応できる。中国では近い将来を見越して、すでにこんなに充電インフラを整えているのだ。
ともあれ、世界中に話題を呼びそうな新型リーフ。9月8日に詳しいスペックや価格が発表される。PHEVの話題も多い今年こそEV元年と言われることになるだろう。