モータースポーツからスバル量産車のパーツまで手がける会社
スバル車のオーナーに限らず、多くの人が目にし耳にしたことがあるだろう「STI」。カスタマイズされたスバル車のパーツをよく見てみると、「STI」のエンブレムが付いている。スバル車オーナーで「STI」のパーツを装着しているけど「全然意味をわかっていなかった……見たことあるけど、よく知らない」そんなあなたに朗報です! みんなに内緒で「STI」について、ここでしっかり理解を深めちゃいましょう。
STIってなんの略?
STIとは「S(スバル)T(楽しい)I(イケてる)」ではありません。「S(SUBARU)T(technica)I(international)」の頭文字で、スバルテクニカインターナショナル株式会社の略称として、使用されています。非上場企業でSUBARU(旧.富士重工業)の連結子会社です。
1988年に設立し、東京都三鷹市のSUBARU東京事業所内に本社を置いています。会社概要は、モータースポーツへの参加、パーツの開発・販売やエンジンチューニングなどが主な業務です。
STIはスバルのモータースポーツ活動も担う
1989年に発表されたレガシィのプロモーション活動の一環として企画運営した、10万km世界速度記録挑戦を発端に、STI のモータースポーツへの参入は本格的に始まりました。
1990年、イギリスのレーシングカーの製造及びレーシングチームの運営を行うプロドライブと提携し、世界ラリー選手権(WRC)への参戦をスタートさせています。
93年には、レガシィで初優勝を果たし、次に「WRCで勝てるマシン」として開発されたインプレッサで参戦し、日本車初の3年連続マニュファクチャラーズチャンピオンの座を獲得。
2000年代に入ると、新たに参入した欧米車の巻き返しによる連敗や本社の経営不振などを理由に、2008年のシーズン終了後WRCから撤退しました。しかしながら、2009年には日本のレーシングチームのR&D SPORTSと提携し、SUPER GTに参戦、現在BRZが投入されています。
また、2008年よりWRX STI でニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、2011年にSP3Tクラスにおいてクラス優勝(総合21位)、翌年も同クラスでクラス優勝(総合28位)を果たしました。2014年度より、WRX STI VA型のベースモデルで参戦。
惜しくも2017年のレースでは、エンジンルームの炎上により、途中棄権しましたが、それでも途中クラス2位で健闘したことは、とても誇り高いことです!