「停止し、かつ、安全であることを確認」との記載
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるが、クルマの免許を取得するときにお世話になった教習所には、教習車以外、ほとんど実践されていない交通マナー(ルール)もいくつか重要な要素として教え込まれる。
その代表的なものが、「踏切手前ではいったん停止し、左右の安全を確認するとともに、“窓を開け電車の音を確認”する」というもの。
確かに今のクルマは遮音性が高く、オーディオをつけていると、救急車などの緊急車両が近づいてきても気がつきにくいケースもあるので、より安全性を重視すれば、教習所で教わったとおり踏切前では窓を開けて、耳を澄ませたほうがベターだろう。
ちなみに「運転免許技能試験実施基準」を見ると、踏切進入時に左右の確認と窓を開けての音の確認を怠ると、「安全不確認」として、仮免検定、卒業検定では、10点の減点となる。技能試験は100点中70点以上で合格なので、10点減点というのはかなり大きなペナルティ。そう考えると、免許取得後も踏切を窓を閉めたまま通過すると交通違反になるような気もするが……。