この記事をまとめると
◼︎会話機能まで装備したレプリカも日本に存在する
◼︎ナイト2000のベースはGMのポンティアック・ファイヤーバード・トランザム
◼︎ベース車のパーツ供給は未だにされているので維持は比較的容易だ
会話機能付きのナイト2000レプリカは日本に3台!
・ナイト2000(1982年~ アメリカ 特撮テレビドラマ)
クルマ好き以外の人も一度は目や耳にしたことがあるだろう映画シリーズ第2弾は「ナイトライダー」。「ナイトライダー。陰謀と破壊と、犯罪の渦巻く現代に甦る正義の騎士。ドリームカー・ナイト2000と共に、法の目を逃れる犯罪者たちを追う、若きヒーロー、マイケル・ナイト。人は彼をナイトライダーと呼ぶ。(中略)」という小林清志さんのナレーションが思い浮かばないだろうか。
「巨大な悪に立ち向かう現代の騎士ナイトライダー。今日、彼を待ち受ける者は果たして誰か…?」というオープニングナレーションからはじまった人気ドラマ。このドラマで、主人公のマイケル・ナイトの相棒として大活躍したのが、人工知能を搭載したドリームカー・ナイト2000だ。
分子結合殻で覆われた特殊なボディを持ち、銃弾・衝撃・爆発などに耐えられる。その動力性能は、0-100km/h加速、0.2秒。ゼロヨン4.286秒。最高速480km/h。110km/hからの制動距離は4.2m。という設定。
さらにターボブーストを用いると、水平距離15m以上のジャンプが可能。アナライザー(科学物質分析器)、レーダー、サイレントモード、監視モード、オイルスリック(車体後方から、オイルを噴霧)、自動運転、自動車電話、緊急脱出装置など、映画007シリーズのボンドカーもビックリな特殊機能が満載されていた。
なかでも一番の目玉は、ナイト2000そのものと言っていい人工知能の「キット」=K.I.T.T.(Knight Industries Two Thousand)。人格があり、人間と会話が可能なのだ。ユーモアも解すが、礼儀正しく、基本的に実直な性格。
フロントバンパーに組み込まれたナイトフラッシャー(スキャナーのセンサー部分)と、会話が連動しているのが何と言っても印象深い。
現代のAI技術を先取りした形で自動操縦だけでなく、自分の意思でも走ることができ、iPhoneなどでおなじみの秘書機能アプリケーションソフトウェア=Siri(シリ)などは、ナイトライダーファンにとっては、「キット」によって、既視感のあるテクノロジーと言える。