ナイト2000のベース車両はファイヤーバード・トランザム
そんなドリームカー、ナイト2000のベース車両は、GMのポンティアック・ファイヤーバード・トランザム(1982年製 5.7リッター)。エクステリアは、上記のナイトフラッシャーが最大の特徴で、そのほかは純正とあまり大きな違いはない。一方、インテリアは大改造され、航空機のようなステアリングに各種スイッチ・メーター類に囲まれていて、近未来感を演出している。
今でも根強いファンが多く、レプリカやナイトフラッシャーなどの関連パーツも多数市販され入手が可能。今回撮影した一台は、かなり忠実に再現されたレプリカ車(シーズン3仕様 1990年式)で、驚くことに話しかけると「キット」の声で「はい、マイケル」などと答えてくれる!
オーナーが独自に設定した機能で、なんと2000語ものセリフをインストール(MP3)。車外にもスピーカーでセリフを発することができるが、車内では音声認識機能と連動。実際に会話が楽しめるシステムになっている。
無線マイクと組み合わせることで、車外からも「キット」と会話が楽しめるようにバージョンアップの計画も考えているという。この会話機能付きのナイト2000レプリカは、国内でも3台もあるかどうか……。ナイトフラッシャーが動くときも「ヒュン、ヒュン」という効果音が出る。
ちなみに、「キット」の吹き替え声優を務めた野島昭生さんの声が録音されたカーナビや、クルマ用のセキュリティーシステムもあるとのこと。
エンジン関係はノーマルだが、燃費は街なかでリッター5kmぐらい。トランザムはパーツ供給もしっかりしていて、維持は意外に難しくない。
秋葉原に出没すると反響が大きく、たちまちヒーローになれるというナイト2000。1度は目にしたいクルマではないだろうか。