タイヤの空気が少しずつ抜けていくトラブル
スローパンクチャーとは、タイヤの空気圧がゆっくりと抜けていくこと。F1などのレース中継を見ている人ならとときどき耳にすることがあるだろう。普通のパンクと違って一気に空気が抜けるのではなく、少しずつ抜けていくので、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)でもついていないと気がつきにくい。
そのまま放置しておくと知らないうちに空気圧が低くなり、トレッドに近いサイドウォール部分に局部的なひずみが生じ、やがてタイヤの温度上昇を伴い、コードが円周状に切断されて、最悪、ゴム部が帯状に剥離したようにバーストすることも……。
原因はエアバルブのムシ(バルブコア)の寿命、不良だったり、タイヤの組み付け上の問題(ビートが上がりきっていないなど)だったり、釘よりももっと細い異物が刺さっていたり、と色々あり、普通のパンクより原因特定が難しいので厄介だ。