ディーラー車検も格安車検業者の設定料金に近づいてきている
今ではユーザー自らが運輸支局へ当該車両を持ち込む「ユーザー車検」のほかに、「格安車検業者」という専門業者や、ガソリンスタンドなど、ディーラー以外で「ディーラー車検」のようなメニューをディーラーより安い価格で提供する業者が出てきている。
そのため近年では新車を購入したお客が、このような格安車検業者へ流出するケースが目立つようになり、いまでは新車ディーラーでも「メンテナンスパック(新車購入時にあらかじめ決められた期間内のメンテナンス代を一括前払いすることで割安になるもの)」というものを設定し、顧客の囲い込みを進めており、そのなかに初回車検(ここでは一般的なディーラー車検を指す)代(自賠責保険料や重量税、検査のために必要な印紙代など一部費用を除く)まで含むものまであるので、ディーラーでも格安車検業者の設定料金にかなり近い費用負担になっているのも現状。
まとめとしては、現状では一概にディーラー車検が際立って高いということはなくなってきている。車検(継続検査)を受けるにあたり、ユーザー車検という選択肢もあるなか、あえて業者へ依頼するときの選択肢はディーラー以外にも多岐に渡っている。
ただどこに出すにしても、メニューの若干の違いはあるものの、大枠ではやることは一緒ともいえる。そのなかで料金に差がつくということは、自ずとコストを削る部分は限られてくる。そのあたりの損得勘定をどう考えるかはあくまで自動車ユーザー個々の判断に任されているともいえよう。