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【スバル360でアメリカ4000kmを激走】国沢光宏のグレートレース参戦記その10 (2/2ページ)

【スバル360でアメリカ4000kmを激走】国沢光宏のグレートレース参戦記その10

無事に全日程を完走! 2度目のACEも獲得した

 9日間、約4000kmに渡ってアメリカ大陸を縦断する「グレートレース2017」もいよいよ最終日。常にトラブルを抱えていたスバル360がついに本調子になり、いよいよゴールが見えてきた!

 しかし朝起きると雨の降った跡があり、空もどんより。窓を少し開ければ曇りは大丈夫だが、雨対策を何も施していないため、少し不安……。

 雨の心配をしながらホテルをスタートし、フリーウェイで移動。途中でポツポツと雨が降るシーンもあったが、なんとか持ち直す。しかしレグ1のスタート地点手前にあるガソリンスタンドで給油を行っていると、バケツをひっくり返したような土砂降りに! 前半にスタートした組は既にレグ1の競技をスタートしており、聞くと前方がほとんど見えないくらいで、危険な状態だったという。

 しかし「雨が降らないように祈ってました」というコ・ドライバーの小島さんの願いが通じたのか、レグ1のスタート前には雨がすっかり上がるという神がかり的な状況に! おかげでレグ1から問題なく走ることができた。

 クルマのほうも絶好調! じつはスーパーメカニックの喜多見さんが、別の仕事があるため1日早く帰国してしまったのだが、昨晩、スバル360をしっかりとメンテナンスした上で、送り出してくれたのである。

 さて今日のコースは、畑や牧草地帯などが多かった一昨日までとは違い(グレートレースに3回出場している自動車評論家の西川 淳さんによると、景色は今回のレースが一番退屈だったとか……)、ミシガン州スー・セント・メリーをスタートし、昨日と走ってきた道を通りながら南下。五大湖のうちのひとつであるミシガン湖沿いを走りながらゴールのトラバースシティを目指すルートだ。

 途中、アップダウンがかなり激しいルートなどもあったが、スバル360はなんのトラブルもなく、国沢さんが「クルマの調子が良すぎて意外とあっさり着いちゃったから、思ったほど感動がない(笑)」と語るほど、順調にゴールにたどり着くことができた!!

 ちなみに国沢さん、ゴールしたことよりも、近辺で行われていた航空ショーでサンダーバーズ(アメリカ空軍のアクロバットチーム)を見られたことに興奮していた……。たしかに日本では考えられないほど近かった!!

 ちなみにレグ2ではこのレースで2度目となるACE獲得! じつは44秒という超短いレグのため、「ボーナスステージみたいなもんだよ」と国沢さんは語るが、それでも獲得できていないチームがいるのだから立派だ。

  

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