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ドリフトマッスル第3戦! スーパーマッスルクラスはRX-7 vs RX-7の決勝

毎戦全クラスのレベルが上がっていく今シーズン

 2017シーズンもドリフトマッスル第3戦は、シリーズ唯一の東北戦となるスポーツランドSUGO西コースでの一戦。7月最初の週末となる1日(土)~2日(日)に日程で開催された。マッスルクラスで27台、スーパーマッスルクラスで31台が出走するという非常に参加台数の多い一戦であった。

 菅生戦も、土曜の1日がマッスルクラス予選および決勝追走トーナメント、日曜日の2日はスーパーマッスルクラス予選および決勝追走トーナメントがスケジュールに組まれている。昨シーズンは梅雨時期ならではのしっかりと湿りがちな天候の下での開催だったが、今回は、マッスルクラスを開催した土曜は曇りがちだがなんとか雨をこらえた一日。

 そして、スーパーマッスルクラスを開催した日曜日は、朝から陽が降り注ぐ真夏のような蒸し暑い一日となった。両日ともに路面はドライで、今シーズン随一の激しいバトルが繰り広げられた。

 スポーツランドSUGOの西コースは、インターナショナルレーシングコースの最終コーナーの内側にレイアウトされたショートコースで、全長984m。レーシングカートの全日本選手権などにも使われている西コースを順走で、最終12コーナーの手前からスタート。ホームストレートから6コーナーまでが審査区間となる。1コーナーから4コーナーまでは下り、そこから計測終了地点までは上りである。

 シリーズ最長の審査区間であり、高速コーナーだけでなくヘアピンコーナー(4コーナー)もありバリエーションに富んでいて、リズムをいったん崩すと厳しいという非常にテクニカルなコースである。つまり非常に見どころの多いコースであり、好天にも恵まれたため両日ともに早朝から多くの観客が詰め掛けた。

 土曜のマッスルクラスでは、今シーズンからドリフトマッスルに参戦を開始したマッスルクラス参戦2戦目の米内寿斗選手(#83 ガレージTSR 180SX/RPS13)がパーフェクトウインを飾った。自身のホームコースである日光サーキットで開催した開幕戦でまさかの予選落ちを経験。その雪辱を晴らすべく参戦したこのSUGO戦で、まずは予選をトップで通過した。

 そしてマシン接触、駆動系のトラブル、エンジンブローなども頻発した白熱の決勝トーナメントでも、マッスルクラストップランカーたちを打ち破っていく。米内選手だけでなく、今シーズンのマッスルクラスの追走は選手のレベルも向上し、非常に見ごたえのある迫力のあるものに進化。ドリフトマッスルの上位クラスである「スーパーマッスル並み」と土屋圭市さんも評価するほどレベルの高いものとなっていた。

 迎えた日曜日。選手が入れ替わってスーパーマッスルクラスも激しい戦いが繰り広げられた。なんといっても追走トーナメントに進出できるのは16台のみ。出走する約半数が予選落ちするという状態であるため、いつも以上に朝から気合の入った練習走行が繰り広げられた。

 予選単走では、わずか1kmに満たないホームストレートでの進入速度88km/hを記録した箕輪慎治選手(#23 HEY MAN !! マークII/JZX90)がトップで通過。しかし、決勝追走トーナメントでこのD1ドライバーでもある箕輪選手を下したのは大金良隆選手(#7 MAD FACE FD3S/FD3S)だった。それほどこの日の大金選手は乗れていた。

 そして、この決勝戦に勝ち進んできたのが、平岡英郎選手(#777 MAD FACE FD3S/FD3S)。なんと決勝戦が同門対決となったのだ。

 今シーズンからこのFDに乗り換えてきた平岡選手は「社長に優勝をプレゼントしたい」と言いつつ、この決勝戦では「どっちが勝ってもいいんだから、お客さんに見せる走りをしよう」と大金選手と打ち合わせ、観客を楽しませる”魅せる”追走を見せてくれた。

 結果は大金選手の勝利。フタを開けてみれば、箕輪選手、前田 翼選手、そして大金選手と3人の勝者が誕生した今シーズンのスーパーマッスル。ランキングでは、今回3位の前田選手がトップ。平岡選手が2位(-11ポイント)。そして今回4位となった箕輪選手がランキング3位(-16ポイント)。4位に大金選手(-24ポイント)が付けている。

 2011年にスタートしたドリフトマッスルだが、この「ドリフトマッスル」という名称の使用は今年限りということはアナウンスされていたが、今回次のこのシリーズの名称が決定したことが判明した。しかし、発表はもう少し先となるとのこと。「なかなかいい名称になった。期待して待っていてほしい」とのことだ。ドリフトマッスル第4戦は9月9日(土)、10日(日)に日本海間瀬サーキット(新潟)での開催となる。

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