【スバル360でアメリカ4000kmを激走】国沢光宏のグレートレース参戦記その9 (2/2ページ)

北上ルートで気温も低くスバル360に有利なコース

今日のコースは、ミシガン州フランケンマスをスタート。カナダ国境に近いスー・セント・マリーまで、約500kmを北上していくというルートになっている。気温もグッと低くなり、エンジンの熱が心配なスバル360にとっても有利な状況であったといえる。

国沢光宏

そんなわけで、8日目は成績も安定。レグ1の5秒早着を皮切りに、すべてのレグを誤差5~21秒の間に抑えることができた。

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それにしても寒い! 途中から気温は20℃を切り、20時の終了時点では、恐らく15℃くらいまで下がっていたのではないだろうか。日本人が寒いと思う気温でも、アメリカの方は半袖だったりするが、その皆さんが長袖をきていたのだから……。

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アメリカを縦断するスバル360の長い旅も、いよいよ明日の最終日を迎えるだけとなった。最後のメンテナンスを行った喜多見さんによると、プラグも理想的な焼け方をしており、大きな問題は見当たらないという。

古いクルマであるうえに、恐らく開発時に想定していたよりも過酷な状況での使い方となった今回。オーハーホールしたわけではない素のままの個体では、走りながら問題点をあぶり出し、解消していくしかなかった。しかし、レース終了後に駐車場でメンテナンスしなければならないという限られた環境のなかで、スバル360をここまで状態にもってきたのは、ラリーの現場でも豊富な経験をもつ喜多見さんだからこそだ。

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またそんな努力を他のチームスタッフも見ており、声を掛けてくれる人が日に日に増えてきた。全長3mにも満たない小さなボディで奮闘する姿を、ライバル達も認めてくれたのだ。

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一方、これまでは「午前中は調子いいけど、何があるかわからないよ…」と口癖のように言っていた国沢さんも「もう壊れることはないから大丈夫!」と断言。最終日を前にようやく本調子となったスバル360は、無事に明日のゴールを迎えることができるのか!? 日本からもぜひ、応援をよろしくお願いします!!

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