コンピュータチューンの種類によってできることが異なる
①純正プログラムの書き換え
コンピュータのハードそのものは、ノーマルのECUを使い、そのプログラムだけ書き換える方法。イモビライザーや各種エンジン保護システムを活かしながら、エンジンのポテンシャルを引き出すやり方。追加パーツは不要で、一番ポピュラーなコンピュータチューン。
②サブコン
ノーマルのECUを活かしながら、エンジンとECUのあいだに、サブになるコンピュータを割り込ませて、空燃比や点火時期などを補正するタイプ。サブコン本体と配線類が必要になるが、クルマを買い替えたときなど、他車にも流用できる(プログラムの書き換えは必要)
③フルコン
制御するコンピュータそのものを社外のコンピュータに交換してしまうタイプ。一台一台プログラミングする必要があるので、ハードを含め、コストは高くつくが、ローンチコントロール、ミスファイアリングシステムなどの追加や、NA→ターボorスーパーチャージャー、エアフローレス化などハードチューンにも対応可能。
しかし一番肝心なのは、ハードではなくプログラムそのもの。コンピュータチューンの中身は、外からは見えない上に、一歩間違えると、エンジンの寿命を縮めてしまう可能性もある。
高度な知識とノウハウが必要なので、どのチューナーに依頼するかがもっとも重要。チューナーごとに得意とする車種も違ってくるので、なんとなく近場のショップに頼んだりせずに、実績があり本当に信頼できるチューナーを探すのが最大のポイント。古いクルマの場合、セッティングの前にコンディションチェックも欠かせないし、場合によっては現車セッティングが必要な場合も。反対に、最悪なのは、出どこ不明の中古のコンピュータをそのまま流用すること。エンジンがブローするようなことになっても、文句は言えないので要注意。