フラッグシップセダンとは思えないほどスポーティなデザインにした
—LS500hはLC500hと、同じシステムですか?
旭利夫さん(以下、旭) 車重の関係でデフは変えていますが、ハードは同じです。ブランドがよりエモーショナルに、エキサイティングに、という方向に向かおうとしているなかで、LSもそのようにしたい。
ただLCがスポーツクーペであるのに対しLSはフラッグシップセダンですから、エレガンスさ、優雅さも大事。ですからマルチステージハイブリッドの味付けも、LCはよりスポーティに、変速時間も素早く。一方、LSはより滑らかに繋いでいく、というようにソフトで味付けを変えています。
エンジンはダウンサイジングしていますが、0-100㎞/h加速も燃費もよくなりましたし、またFRを用意することで幅広いニーズにも応えられます。
—デザインではインテリアに驚きました。木目やカーボンは、あえて使わないんですね。
須賀厚一さん(以下、須賀) 日本のプレミアムブランドということで、日本ならではの技術や製法でレクサスのオリジナリティをアピールするのが狙いです。
—ドイツ勢との差別化はどのように考えていますか?
須賀 プレミアムブランドの本場である欧州のメルセデス・ベンツ、BMW、アウディは強豪です。そこと同じ事をやっていては勝てません。今回のLSは「フラッグシップでこんなにやっちゃっていいの?」と言われるくらいスポーティですが、オーソドックスな3ボックスでは結局、ライバルの後追いになってしまう。そこでカッコよさを突き詰めながら、フラッグシップとしてのオーラをどうやって出していくか、といった狙いでまとめたのが今回のデザインです。
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