まずはブラッシングを行う
1980年ぐらいに登場し、1990年代ぐらいまでは、ジャンルを問わずにかなり使われていたのが、黒い樹脂だ。輸入車では今でも使われているのを見かけるし、日本車でも最近はSUVブームもあってか、むき出し感が演出できるとあって、再び採用が増えてきている印象はある。
この黒い樹脂。ザラザラしていて、色は塗られていないのが普通だ。つまり樹脂のままボディに装着されている。そのため、紫外線にさらされて色あせするし、ザラザラしているので汚れも入り込みやすい。さらにワックスが付くと真っ白になってしまう。
そうなると、見た目も非常にみっともないし、思いっきり劣化した感じが漂ってくる。なんとかしたいのだが、保護つや出し剤を塗ってもすぐに落ちてくるし、肝心のツヤもギラギラしていて自然でなかったりする。
きれいにする方法はというと、まず泥や砂が入り込んでいる場合は、柔らかいブラシをかけて、かき出してやる。これだけでもけっこうきれいになるはずだ。でも、樹脂自体が白くなってしまったのは、ブラッシングだけでは元には戻らない。
どうするかというと、専用のコーティング剤が出ているのでこれを使う。コーティングというだけに、ボディ用で主流となっているガラス系皮膜ができるものが多く、保護つや出し剤のようにギラギラもしない。自然な黒いツヤが蘇るし、コーティングなのに半年から1年ぐらい効果が持続するのもメリットのひとつだ。
本来の黒い部分が黒々としていると、ボディ全体が引き締まって見えるし、自然なツヤであれば違和感もない。同様の樹脂用コーティング剤は、レンズなどのクリア用も出ているので、併せて使ってみるのもおすすめだ。