【TVのレース観戦が楽しくなる】サーキットで使う用語8選その2

ポストやマーシャルなど知っているようで知らない意味!

前回も好評だったサーキット用語。今回はその2として続編をお届けする。知っているつもりでも意外と知らない、知らぬまま使うと恥ずかしいこともあるので覚えていてほしい!

①スローイン・ファストアウト

 サーキット一周のタイムを速くするには、コース全体での平均速度を上げることが重要。そのためには、コーナーの脱出速度を高め、コーナーの出口から、次のブレーキングポイントまでの長い区間で速度が稼げる走り方するのがコツ。サーキット

 つまり、コーナーの進入時はそこそこに抑えてでも出口優先の走り方が効率がいいので、ややゆっくりコーナーに入って=スローイン、できるだけ早く脱出する=ファストアウト、がコーナリングの基本として知られるようになった。

 逆に、ブレーキングをかなり攻めたとしても、出口がヘロヘロではタイムロスが大きい。しかし、トップレーサーの争いとなると、「ファストイン・ファストアウト」での攻防となる。

②トランスポンダ

 サーキットで、磁気を利用して周回タイムを計測する機器。基本的にコースから貸し出される。

③パドック

 サーキットでは、ピット裏のスペースのことを指している。クルマの点検・整備を行ったり、トランスポーターやモーターホームが止めてあるスペース。大きなレースになると、パドックエリアに入るには入場券のほかに別途パドックパスが必要になる。

④ポスト

 要所要所のコーナーに設けられたコースマーシャルの常駐場所。コース上でアクシデントがあったときは、ここから黄旗が振られ、クラッシュしたマシンの撤去やドライバーの救出、消火作業などに当たる。

⑤ポディウム

 いわゆる表彰台のこと。

⑥マーシャル

 コース担当の競技委員のこと。コーナーポストにいるコースマーシャルがその代表。

⑦ワークス

 自動車メーカー直系のレーシングチーム・組織のこと。日産のNISMOやトヨタのTRD、スバルのSTIなどが有名。ワークスが開発したマシンは、ワークスマシン。ワークスチームと契約しているドライバーは、ワークスドライバーと呼ばれる。ファクトリーチームという呼び方もある。

⑧ワンメイク・レース

 簡単にいえば同一車種、同一エンジンによって争われるレースのこと。ハードをできるだけ同一条件にして、ドライビングスキルの差で勝負できるというのが本来の主旨で、入門者向けレースにワンメイク・レースが多い。

 話題の86/BRZレースなども、ワンメイク・レースのひとつ。実際は、重箱の隅をつつくような、細かいノウハウがものを言うレースで、ドライバー以上にチーム間の実力さで、結果が左右される要素が多くなってしまっていることも……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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