ニュル量産車史上最速! ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテが日本上陸 (1/2ページ)

フォージドコンポジットを使用し徹底的な軽量化を実施

 世界の自動車開発の聖地ともいわれるドイツにあるニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)。ハイパフォーマンスカーに関しては、この地でのラップタイムが盛んに争われ、性能を示すひとつの指標となっている。

 今回日本で発表された、ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテは、スーパースポーツ「ウラカン」の走行性能を極限まで高めたモデルだ。そしてニュルでのラップタイムは6分52秒01と量産車史上最速を記録している。

ペルフォルマンテ

 ちなみにこの日公開されたランキングは

 2位:6分57秒00/ポルシェ918スパイダー
3位:6分59秒73/ランボルギーニ・アヴェンタドールSV
4位:7分08秒68/日産GT-Rニスモ
5位:7分12秒13/ダッジ・バイパーACR
6位:7分14秒64/レクサスLFAニュルブルクリンク・パッケージ

 というものだった。


さて、ペルフォルマンテだが、ミッドシップに搭載されるエンジンはV型10気筒自然吸気(NA)。ランボルギーニ史上もっともパワフルなV10であり、その最高出力は640hp/8000rpmに達し、最大トルクは600N・m/6500rpmを発生する。

 このエンジンには新たなチタン製バルブが採用され、パフォーマンスを向上。エアインテークシステムの最適化、エキゾーストシステムの再設計など、出力だけでなくレスポンスにも優れるパワーユニットとなっている。組み合わされるトランスミッションは7速デュアルクラッチ。もちろん最適化が施されている。


注目は軽量化で、これには革新的素材である「フォージドコンポジット」が広範囲に渡り使用されたことが効果を発揮している。この素材はレジンの母材に炭素を埋め込んだもの。スーパースポーツでお馴染みのカーボンファイバーコンポジットでは不可能とされた、軽量構造と複雑な幾何学形状を両立することが可能となったという。

 これはフロント&リヤスポイラー、ボンネット、リヤバンパーなどにも使用され、ノーマルのウラカンに対して22%の軽量化、総重量40kg減を実現している。もちろんフォージドコンポジットの採用は軽量化のみならず、ボディ剛性の強化ももたらす。


さらに圧倒的なニュルのタイムを記録した要因のひとつが、アクティブ・エアロダイナミクス(ALA)だ。フロントスポイラー内、さらにリヤにもリヤウイングへと流れる空気をコントロールするフラップを設け、これを電子制御するシステム。

 ハードブレーキング時にはALAをオフにしすることでフロントに高ダウンフォースを発生。リヤも同様で、加速時や高速走行時にはダウンフォースを減らすようにフラップを操作し、高速コーナリングや減速時はALAをオフにしてダウンフォースを得るといった具合だ。ちなみに最大垂直ダウンフォースは、ウラカン・クーペに比べて750%増だという。


もうひとつ、ALAの働きとしては、リヤの左右のフラップが独立して作動し、コーナリングに寄与するこが挙げられる。内側をより大きなダウンフォースとすることで、トラクションの確保や、外側への荷重変動に対抗することができるのだ。もちろんこれらALAの操作は自動で行われる。


インテリアにもペルフォルマンテの軽量化思想を投入。エアベント、パドル、ドアハンドル、センターコンソールはフォージドコンポジット製となっている。

 さらにディスプレイには、前述のALAの作動状況を表示することができ、視覚的にもアクティブ・エアロダイナミクスが体感可能だ。また、Apple Car Playやその他iPhoneアプリにも対応。ガチガチの走り一辺倒のモデルとは一線を画している。


さて、0-100km/h加速が2.9秒、100-0km/h減速が31メートル、さらに最速速度325km/hというペルフォルマンテ。3163万8800円(税別)というプライスが付けられている。


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