神経質になる必要はないがマナーの面でも取り除いたほうがいい
JAFのロードサービス救援依頼のデータを見ても、タイヤのトラブルは常に最上位に入っている。したがってタイヤトラブルは他人ごとではなく、やはりひと月に1回は空気圧の調整と、タイヤの表面や溝を目視点検しておきたい。そうした点検を行ってみると、けっこうな頻度でタイヤの溝に小石が挟まっていることに気付くはずだ。
とくに新品タイヤはゴムが柔らかく、溝が深いので挟まりやすい。こうした小石に気がついたら、千枚通しや細めのマイナスドライバーなどで、こまめに取り除くようにしよう(タイヤのゴムや、自分の手などを傷つけないように注意して)。
溝にゴムが挟まったままだと、カッカッカッという異音を発したり、タイヤの振動の原因となる。また走行中に遠心力で小石が飛んで、ほかのクルマのフロントウインドウなどを傷つけたり、自車のフェンダーの内側に当たったり、ゴムを傷めることにもなるので、放置しておいていいことはひとつもない。
だからといって、それほど神経質にならなければいけないような事案でもないが、駐車中にふと目に留まったり、走行中に上記のような異音に気付いたときは、速やかに取り除くようにすればいいだろう。
人間だって、歯に肉のスジやら野菜の繊維、イカなどが挟まると、煩わしくイライラしていい気持ちはしないはず。タイヤの溝に挟まった小石も、同じようなものだと考えてみたらどうだろうか。