2列シート車には待望のスライド機構も採用
2017年6月8日、日産の人気SUVであるXトレイルがマイナーチェンジを実施した。注目は、セレナに続いて同一車線内における運転支援システム「プロパイロット」の採用。アグレッシブなフロントマスクやインパネデザインの質感向上など、上級SUVにも引けをとらないモデルへと進化している。
発表会で、日産自動車専務執行役員の星野朝子さんは、「現行エクストレイルは弊社の自動ブレーキを初採用したクルマです。このクルマを皮切りに、2017年3月には自動ブレーキ搭載車が100万台を突破しました。また、今年はリーフが7年ぶりにフルモデルチェンジします。今年は日産の技術が花開く年といえます」と述べた。
さらにトークセッションでは演技派俳優の渡部豪太さんが登壇。
さて、では新型日産Xトレイルの概要を説明しよう。
従来モデルから大型化したフロントグリル、より精悍な印象となったヘッドライト、V字タイプのLEDテールライトなどの採用によりイメージを刷新。また、新デザインのとなるアルミホイールは、ガソリン車に18インチが用意された。
室内はセレナと同デザインのステアリングの採用、各種パネルのデザインや華飾の変更といった質感向上を目的とした仕様変更をしている。インテリアカラーはどのグレードもブラックのみ。
注目の安全装備であるプロパイロットはセレナと同仕様。約30km/hから100km/hを上限に、全車との車間を保ちながら走行するうよう制御する。加えて、車線中央を維持させるためにステアリングを自動操作する(約50km/h以下は先行車がいる場合のみ作動)。動作状況はセンターメーター内の5インチ画面に表示する。セレナよりは表示画面が小さいものの、運転中の視線移動は最小限に留められるのでわかりやすい。
そのほかにも、ハイビームアシストや後退時車両検知警報、車線逸脱防止支援システムなどを新採用して先進安全装備を充実させている。また、インテリジェントキーを身につけながら、車両下部に足をかざすとバックドアが開くように仕様を向上。これで両手に荷物を持っていても安心だろう。ユーティリティの向上にも抜かりはない。
ほかにも魅力アップの仕様変更を用意。ガソリンの20X・2列シート車は、2列シートSUVとしては唯一となるシートスライドを採用。リクライニングも可能となっており、背面分割も4:2:4となる。加えてシートスライドが可能となったことで、ラゲッジ容量もアップした。シートは200mmスライドするため、荷室長は900mmから最大1100mmに。ラゲッジVDL容量も565Lとなり、クラスNo.1の大容量を実現した。
ボディカラーは6色の新色を加えた、全12色を展開。ボディ下部を同色化し、ラインアップで唯一の19インチアルミホイールを装備する「モード・プレミア」、ラフギア感を強調し、よりアウトドア色を高めた「エクストリーマーX」もラインアップ。車両価格は219万7800円(20S・2列シート・2WD)〜309万8520円(20Xハイブリッド・4WD)となっている。