アウトバーンでアイサイトの限界性能の高さを確認
今回試乗させていただいたアウトバックにはアイサイトが装備されており、実際にアウトバーンで試すこともできた。国内では最高設定速度は114km/hまでだが、欧州仕様では180km/hまで設定できるのだ。国内では必要のない領域だが、アイサイトの限界性能という点では超高速でも対応できることに驚いた。
また、アイサイトで追従走行する際、国内仕様のアウトバックやレヴォーグなどではパドルシフトでシフトダウンした際に追従機能がキャンセルとなってしまうが、欧州仕様ではそのまま追従してくれるので、加速したいときに大いに役立つ。ちなみに、この機能は、国内仕様では新型インプレッサから追加され、今後登場するモデルには採用されるものと思われる。
エクステリアは国内仕様のリミテッドに準ずるグレードで同様の装備内容となる試乗車だが、ドアパネルのメッキやフロントバンパーのシルバー塗装華飾などが省略され、ワイルドな印象となっている。インテリアも国内仕様に近いが、ディーゼル仕様にはSIドライブが装着されないほか、タコメーターの目盛りもディーゼルならではの低回転仕様となっている。
国内でもディーゼル仕様を熱望する声が多く上がっているが、実際販売した場合の車体価格や今後厳しくなる排ガス規制の問題などもあり、導入は難しいといえる。水平対向6気筒エンジンと並ぶほどの名機でありながら、国内で試すことができないのは非常に残念でならない。
各国の仕様のアウトバックのなかで、ディーゼル、6気筒、DITの3種類からどれか一つを導入できるとしたら、是非ともディーゼルの導入を熱望したい。それほど完成度が高く、ガソリンエンジンと比較してもポジティブな要素を数多くもつエンジンといえるだろう。