ボディの大型化に伴ってリヤシートもより広く
運転席まわりのデザインは基本的にセダンやステーションワゴンと共通だが、エアコンの送風口がタービンエンジンをイメージしたものに変更されており、よりスポーティなデザインとなっている。
後席は、ボディ自体が全長4830-4855mm×全幅1860mm×全高1430mmと大型化されたことに伴って拡大され、レッグルームは74mm、ショルダールームは34mm、ヘッドルームは15mm広くなり、居住性はもちろん荷物を置くときの使い勝手も向上した。
内装色はブラック、レッド/ブラックに加え、Eクラス専用色としてクールで洗練されたヨットスタイルを演出するベージュ/ヨットブルーが選択可能となっている。 安全装備もセダンやステーションワゴンと同様に充実している。ドライバーがウインカーを点滅させた場合に、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」、走行中にドライバーが気を失うなどの場合に自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」は、クーペでも全車標準装備とされた。
グレードは、184馬力/30.6kg-mを発する2リッター直4直噴ガソリンターボエンジンを搭載するベーシックグレード「E200クーペ」(682万円)、これにマルチビームLEDヘッドライトや19インチタイヤ&ホイールなどを装着した「E200クーペ スポーツ」(750万円)。245馬力/37.7kg-mにチューンアップされた2リッター直4直噴ガソリンターボエンジンを搭載する「E300クーペ スポーツ」(835万円)、33馬力/48.9kg-mの3リッターV6直噴ガソリンツインターボエンジンにエアサスペンション、フルタイムAWDを組み合わせた「E400 4MATICクーペ スポーツ」(1037万円)の4種類。いずれもトランスミッションは9速ATだ。
セダンやステーションワゴンとは大きく異なる官能的なシルエットを備えながら、パフォーマンスや安全性を大幅に進化させた新型Eクラスクーペ。独身貴族を謳歌する若きエグゼクティブや、子育てを終えた裕福なエンプティネスターが、人生を優雅に過ごすのにふさわしい1台であることは間違いないだろう。