この記事をまとめると
■「スロコン」とはスロットルコントローラーの略
■電子制御式スロットル搭載車のアクセルレスポンスを制御する電子パーツだ
■仕組みや装着した際の効果について詳しく解説する
スロットルのレスポンスの悪さを解消するアイテム
スロコンとは、スロットルコントローラーの略で、電子制御式スロットル搭載車のアクセルレスポンスを制御するアフターパーツの電子部品。
少し前のクルマまで、アクセルペダルとエンジンのスロットルバルブは、ワイヤーで直結されていて、アクセル開度とスロットルの開度はダイレクトに比例していた。
しかし、最近のクルマはDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)、いわゆる電子制御スロットルになっているので、アクセル操作とスロットルの開度は必ずしも一致していない。
そのことにどのようなメリットがあるかというと、たとえば、ドライバーがラフなアクセルワークを行ったとしても、ギクシャクしないように平均化するような制御が入って、走りを滑らかにしたり、エンジンが効率よく回るようスロットルを制御し、燃費向上させるといったことが挙げられる。
その反面、アクセルを開けても、スロットルが反応するまでタイムラグがあったり、アクセルを床まで踏んでも、(すぐには)フルスロットルにならなかったり、アクセルは一定なのに、スロットル量が勝手に変化したり、ハーフアクセルから少し早く踏んだだけなのに予想以上にスロットルが大きく開いて思った以上に加速しだす、といったこともある。
また、加速時だけでなく減速時も、アクセルをオフにしても、スロットルの閉じが遅れたり、アクセルを完全に戻しても、スロットルが少し開いたままの状態になるケースなどもある。
このような事情から、MT車のシフトダウン時に、「ヒール&トゥ」が上手く決まらないDBWもあり、そうしたクルマにはとくにストレスを感じることも……。