リサが乗員と会話を行いサービスや情報を提供してくれる
公益社団法人 自動車技術会が主催する「人とくるまのテクノロジー展2017 横浜」が、5月24日(水)~26日(金)の3日間、パシフィコ横浜で開催となった。
出展物を見ていると、まだグラフィックも暫定的でありまさに開発中というイメージだが、その目指すところは、ビデオのなかで紹介されていた。AIの音声認識、自然言語処理等の技術で、クルマ(RISA)と乗員が自然な形で会話を行ない、人物認証機能による人物の確認を行ったうえで、会話や行動を学習し、好みやニーズに合わせたサービスを提供していくのだ。また、運転中も、乗員の意図、そして行動や感情、眠気、注意力、認知レベルを把握したうえで、適切な情報を適切なタイミングで掲示する
その紹介ビデオのなかでは、ソフトバンクロボティクスのパーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」と連携した様子が描かれている。自宅からペッパーを通じて車内の空調操作や、ガソリン残量やキーロック等の車両状態を確認するなどが行われていた。
このシステムは、クラウド型音声認識(クラウドにあるAIを活用した音声認識システム)とローカル型音声認識(クルマの中にあるAIを活用した音声認識システム)を組み合わせたハイブリッド型システム。これによりネットワークにつながらない環境下においてもAIパーソナルアシステントを活用できることになる。
実際には、既存のモジュールではなく、もっと高性能なマイクやカメラなども必要のようだが、早期の車両搭載をぜひともお願いしたいところだ。