クリア部分まで表示が拡大されて満了年も「位置」で判断可能に
フロントガラスに貼り付けることが義務付けられている車検ステッカー。正式名称は検査標章というものなのだが、今年の1月からデザインが変更になったことにお気付きだろうか?(軽自動車を除く)
新しいものはステッカー自体のサイズは変わらないものの、従来のものにあった5mmの透明部分がなくなり、4cm×4cmのサイズ一杯に記載されるようになっている。これにより、外部から目視したときの車検の有無の確認がより容易になったというわけだ。 なお、中央に車検満了月が記載されるのは従来通りだが、満了する年に関しては、平成30年が右上、平成31年が右下、平成32年が左下……と時計回りに配されることで直観的に判断できるようになっている。
ちなみにそれまでの小型の車検ステッカーになったのは2004年のことで、運輸支局のシステム変更に伴ったもの。それ以前の車検ステッカーは最新のものよりもさらに大きく、4色の色で車検満了の年度を表すものとなっていたのだが、覚えているだろうか? 視認性だけを考えるなら旧式のものが一番良いと思うのだが、システム上の問題もあるため、簡単に変更できるものではないようだ。
なお、車検ステッカーを貼っていない場合は「50万円以下の罰金」が科される可能性がある。貼り間違えてしまったり、なんらかの理由で剥がれてしまったりした場合は速やかに再発行の手続きを取るようにしたい。
また余談ではあるが、フロントガラス上部に防眩のためにメッシュ状の加工がされた車種があり、そのメッシュ部分の一部に車検ステッカー貼り付け用の切り欠きがなされている車種が存在する。これは旧式の車検ステッカーサイズになっているため、最近の車検ステッカーでは一部が隠れてしまうことになってしまう。
車検ステッカーはすべてが見えるように貼らなくてはならないため、この切り抜かれたスペースに新しい標章は貼ってはいけないと通達が出ているようで、せっかくのメーカーの心遣いが台無しになってしまうのはなんとも残念な話である。