普通税なので自動車や道路関連に使われるとは限らない
自動車税の季節がやってきた。車齢13年を超えたクルマの所有者は、いわゆる旧車増税になった税率を見て、憤慨しているかもしれない。そうでなくとも、登録車であれば3万円以上の税率となるわけで、けっして安いものではない。
さて、自動車税と名付けられているくらいで、自動車という資産にかかる税金なわけだが、そうして集めたお金は何に使われているのだろうか。「道を作るのに用いられているのであれば、まだ納得できる」と思うかもしれないが、残念ながら自動車税は普通税であり、集めた側が自由に使えるのだ。
ちなみに、かつて自動車重量税は「道路特定財源」として道路インフラの整備だけに使う目的税だったが、いまや一般財源化されてしまっている。自動車オーナーからいくつもの税金を集めているが、それが確実にフィードバックされているというわけではない。
なお、自動車重量税は国税、自動車税は都道府県税、軽自動車税は市町村税と納める先が異なっている。その意味では、自動車税と軽自動車税は、まったく異なる種類の税金であり、横並びに比べるのはおかしな話という見方もできることは覚えておきたい。