自動ブレーキや全車速追従クルコンなど安全装備も充実
ジャガー・ランドローバージャパンは5月8日より、7人乗り高級本格SUV「ランドローバー・ディスカバリー」の5代目となる新型の受注を開始した。新型ディスカバリーは限定30台の特別仕様車「ファーストエディション」を4月5日より先行販売しているが、これによりカタログモデルの販売が始まることになる。
設定されるグレードは「HSE」と「HSEラグジュアリー」の2種類で、双方に340馬力/450N・mの3リッターV6スーパーチャージャー付きガソリンエンジン+8速AT、258馬力/600N・mの3リッターV6ターボ付きディーゼルエンジン+8速ATが用意された。
伝統のボディ同色Cピラーや、後端が盛り上がったステップドルーフ、後ろの席ほど着座位置が高いスタジアムシートなど歴代モデルの伝統を堅持しながら、極めて上質かつモダンな内外装が与えられた新型ディスカバリーはモノコックボディとなり、その85%にアルミが使用されることで、先代より最大360kg軽量化された。
同じくアルミが多用されたサスペンションは、フロントがダブルウイッシュボーン、リヤがマルチリンクで、走行状況に応じて車高を自動的に調整するクロスリンク式電子制御エアサスペンションシステムが組み合わされている。
さらに、パワートレインやサスペンションのセッティングを統合制御する「テレインレスポンス2オート」、滑りやすい路面や下り坂でもステアリング操作のみで一定速度で低速走行できる「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム」、ドアミラー内蔵センサーで水深を検知しディスプレイに表示することで先代より200mmアップの900mmとなった最大渡河水深能力をサポートする「ウェイド・センシング」が、全車にオプション設定された。
快適装備も充実している。10.2インチタッチスクリーンディスプレイと10GBのSSDを備えたインフォテインメントシステム「インコントロールタッチプロ」を標準装備し、専用のアプリを備えた「インコントロールコネクトプロ」をオプション設定。後者を装着すると、2・3列目シートが荷室のスイッチやタッチスクリーンだけではなく、専用アプリ「リモートプレミアム」をインストールしたスマートフォンからもアレンジ可能となる。
そのほか、防水・耐衝撃リストバンド型スマートキー、リヤバンパー下に足を出し入れするだけで開閉できる「ハンズフリーパワーテールゲート」、座ったり荷物の積み下ろしの台に利用できるほか荷物の固定器具としても機能する電動インナーテールゲートも用意された。
また、サラウンドカメラシステムを全車標準装備し、歩行者対応自動緊急ブレーキ、全車速対応アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト&居眠り注意機能、縦列駐車・並列駐車・出庫時のステアリング操作をサポートする「アドバンスドパークアシスト」をオプション設定するなど、予防安全装備も大幅に充実が図られている。
価格はガソリンの「HSE」が7,790,000円、同じく「HSEラグジュアリー」が8,810,000円。ディーゼルの「HSE」が7,90,000円、同じく「HSEラグジュアリー」が9,010,000円。