居住性や積載性など使い勝手をライバルと比較
SUVが支持されている理由に、実用性に長けた選択肢を求めるユーザーがSUVに殺到したことが挙げられる。たとえばワゴンは有効な選択肢が少ない。セダンはレジャーに使うにはやや不向き。ミニバンは実用的だがスタイルがオシャレではない。こうした市場の動向がSUV人気を後押ししている。
実用性以外にも注目すべき要素はある。とくに内装のデザインや作りはポイントのひとつ。XVは競合車と比較するとコンサバだが、個性よりも扱いやすさや質を重視したことがみて取れる。奇抜なデザインはインパクトがあるものの、長く乗るには不向き。その点でXVの質実剛健ぶりは好印象と言っていいだろう。
スイッチは迷わず使え、各種表示が見やすい。クルマは年々多機能化され、年配の方ではすべての機能を扱うことが難しくなっている。XVのベーシックなデザインはわかりやすく、便利な機能をしっかりと使いこなせるという歓びがある。
室内空間と使い勝手 ライバル分析
スバルXV
新プラットフォームが室内に広さをもたらす
クッション性が良好で微振動を効果的に吸収できる。適度なホールド性でロングドライブも快適だ
9.5インチのゴルフバッグを3つ収納できるなど、十分な容量を確保。開口部が広く使い勝手もいい
トヨタC-HR
スタイル重視のわりに使い勝手はまずまず
座面のパッド厚や硬さを最適化することで、座骨への圧力を分散するなど座り心地にこだわっている
スタイリッシュなフォルムとしているが、天井までの高さにも余裕がある。開口部はやや狭めとなる
ホンダ・ヴェゼル
ユーティリティ性能に長けた万能ぶりが光る
座面長を上級セダンと同等サイズとし、シートバックの角度を最適化。安定した着座姿勢が維持できる
センタータンクレイアウトによってスペース効率が高められている。多彩なアレンジが可能となる
マツダCX-3
利便性よりも上質さを重視して選ぶモデルだ
着座ポイントが高めに設定されているので、前方の見晴らしがよく閉塞感がない。上質な作りも特徴
後席乗車時のスペースは4車中もっとも狭い。4名乗車で人数分の荷物を積むのは難儀しそうだ