F1は意外に遅かった!?
こうしたことから、0‐100km/h加速は、5秒台なら十分高性能車といい切れる。実用車でいえば10秒以内なら十分速い部類に入る。高速道路の合流や追い越し時にも、加速レベルに不満はないはず。
ちなみにホンダのデータによると、F1マシン(RA106=2006年)の0-100km/hのタイムは、約3.7秒。意外に遅いが、0-200km/hだと5.2秒!
100km/h以下だと、空力=ダウンフォースがあまり得られないので、トラクションがかからないが、100km/hを超えればフルパワーかけられるので、1.5秒で100km/hから200km/hまで加速できるらしい。
クルマの動力性能を計る数字は、前記のゼロヨンをはじめ、最高速度、0-300㎞/h加速などでも比較できるが、当今、クルマが高性能になり過ぎて、最高速は200マイル=320km/hオーバー、ゼロヨンもノーマルで10秒未満となってくると、計測場所も限られるし、リスクも大きく、日常生活とあまりにもかけ離れているケースも……。
その点、0-100km/hはもう少し身近で、「どっちが速いの?」というのを単純に比較できるという意味で、ますます注目されるスペックになっていくだろう。