この記事をまとめると
■パトカーや救急車、消防車などには回転灯が装着されている
■色には赤・青・緑・黄・紫などが存在する
■それぞれの色が表す内容について解説する
一般ユーザーが使用できる色もある
パトカーや救急車、消防車などに装着されている回転灯。パトランプと呼ばれることもあるこのアイテムだが、色によって意味が異なっていることをご存じだろうか? ちなみに前述のパトカーなどは誰でも知っているとおり赤色で、これは緊急車両にのみ装着が許されているもの。
それ以外の車両が使用すると違反となるため、映画やドラマの撮影に使用される劇用車などの移動中は取り外すか、カバーをかけて緊急車両と混同されないようにしているのだ。
黄色のものは、道路維持管理車両用のものとなる。これは国土交通省の車両やNEXCOの車両に使われているものだ。皆さんも高速道路上で黄色い回転灯を装着した車両をみたこともあるだろう。また、道路を掃除するときに使用するロードスイーパーや、冬季の除雪に使用する除雪車もここに含まれる。
青色のものは防犯パトロール用の車両に装着される。これもきちんと申請をした上で装着が許可されるものであるため、勝手に装着していいものではない。防犯パトロールの車両は地域や自治体によってさまざまで、自家用車に青色回転灯を装着したものから、警察車両のように白黒に塗り分けられた車両の上にブーメラン型の青色回転灯を装着したものまで多岐に渡る。
緑色のものはあまりなじみがないかもしれないが、これは幅3メートルを超えるトレーラーをけん引するトラクターに装着されるもの。また、大型のトレーラーの前後を走り誘導する誘導車にも装着されることがあるため、深夜の広い国道などで見かけたことがある人もいるのではないだろうか。
最後に紹介するのは紫色のもの。じつはこれは一般ユーザーも使用することができる回転灯である。ではどんなときに使用できるかというと、車両トラブルなどでやむを得ずに停車するとき。つまり、三角停止表示板の代わりに使用することができるのだ。
過去にはディーラーオプション品としてカタログに記載されていた時代もあったのだが、安価かつ省スペースな三角停止表示板にその座を奪われてしまったのかいつしか消えてしまい、その存在を知る人もすっかりいなくなってしまったのである。