外気導入と内気循環それぞれのメリットは?
外気導入の利点は、
・窓の曇りが取れやすい
・換気ができる
・酸素濃度が下がらない
など。
一方、内気循環は
・冷暖房が早く効く
・排気ガスや花粉、車外の汚れやニオイが車内に入りにくくなる
・燃費が若干良くなる(エアコンの効きがよくなる分、コンプレッサーの負荷が減るため)
など。
自動車メーカーが、外気導入を勧めるのは、主として、窓が曇りづらくなることと、長時間内気循環にすると車内の空気が汚れ、酸素も不足し眠気をもよおすため。また、タバコ、汗、食べ物、飲み物、その他のにおいに敏感な人は、外気導入を主体にした方がいいはず。
エアコンフィルターがついているクルマなら、外気導入でも車外からの花粉やホコリ、砂ぼこりをかなりブロックしてくれるはず(交換サイクルは1~2年)。反対に、エアコンフィルターのついていないちょっと前のクルマは、外気導入が多いと、エバポレーターが汚れやすいという報告も……。
というわけで、基本は外気導入が主体。しかし、外気導入、内気循環のどちらをメインにするかは、最終的にはドライバーの判断でOKな部分。双方のメリットとデメリットを知ったうえで、臨機応変かつお好みでセレクトすればいいだろう。その判断が面倒な人は、「AUTO」モードに任せ切るのがベスト。
余談だが、暑いとき少しでも早く車内温度を下げようと思って、エアコンの設定温度を最低(18度)、風量全開になるよう、わざわざ手動で設定しなおす人がいるが、オートエアコンなら、希望設定温度(たとえば26度)に設定しておけば、自動的に内気循環、冷却MAX、最大風量で、設定温度に近くなるまで冷やしてくれるので、無駄な操作といえる。
メーカーの取扱説明書にも、「希望温度に設定したら、温度調節ダイヤルをむやみに動かさないでください。設定温度への到達時間が長くなることがあります(ホンダ:ステップワゴン)」と書いてあるので、覚えておこう。