F1参戦の可能性も! 横浜ゴムがモータースポーツ推進室設置

モータースポーツ活動の体制を強化する

 すでに発表となっているが、横浜ゴムは、モータースポーツ事業を取り仕切るヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナルを6月に解散する。新たに「モータースポーツ推進室」を新設し、5月1日に発足させている。

今回、タイヤ供給を行っているスーパーGTシリーズの第2戦・富士のタイミングで、富士スピードウェイにて、横浜ゴムの山石昌孝社長が記者会見を行った。記者会見には、山石社長とともに、野呂正樹取締役常務執行役員(写真左)、阿部義明モータースポーツ推進室長兼ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナル代表取締役社長(写真右)が登壇した。

今年で創業100周年を迎えた横浜ゴム。会見では、山石社長が「横浜ゴムのモータースポーツ活動は60年歴史があります。」と、アドバンブランドを中心に、その長年の活動をアピール。今回その活動を社内のモータースポーツ推進室に移管することについて「メーカーが責任をもってモータースポーツ活動を展開していく」とその理由を述べている。

横浜ゴムといえば、スーパーフォーミュラ、全日本F3をはじめとする各種ワンメイクサプライヤーとしての活動も順調。スーパーGTやGTアジア、セパン12時間レース、そしてWTCCへのタイヤ供給などさまざまなレース活動を展開する。

 ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナルは、競技用タイヤの開発・供給と活動全般を統括する会社として2013年4月に設立。活動を引き継ぐモータースポーツ推進室は、今まで以上にモータースポーツとの関連強化を進めるとしている。そして、モータースポーツ活動の体制強化とともに、そのモータースポーツで培った技術を生産(市販)タイヤに積極的に反映させていくという。このタイミングでの推進室設立については、2018年の各シリーズの選定に間に合わせるため、であるという。

 阿部義朗モータースポーツ推進室長は「モータースポーツに関していえば黒字」という。「鈴鹿10時間耐久レースをはじめ、条件次第というところはあるが、手を挙げていきたいと」と非常に意欲的である。その先のターゲットとしてトップフォーミュラ(F1)についても「頭のなかにないわけではない」としている。そのなかで、「(当面の)ライバルはP社ですね」と答えている。

 今後のレースの現場でADVANロゴを目にする機会がさらに増えていく可能性は非常に高い。よりハイレベルなフィールドへ果敢に挑んでいっていただきたい。


新着情報