ドライブスルーの洗車機も使える
高温多湿で四季のある日本には、オープンカーは不向きと言われるが、どうだろうか? オープンカーライフで心配になることを列挙して検討してみよう。
①洗車が大変ってホント?
たしかに、ソフトトップ部は毛のやわらかいブラシでの水洗いを推奨されているし、幌の合わせ目に、直接水をかけるのはNGとされている。しかし、国産車のオープンカーで、幌の使用年数が10年以内のクルマなら、ドライブスルーの洗車機などで洗っても大丈夫!
こだわる人は、手洗い+幌専用のケミカル剤がベストだろうが、オープンカー歴20年以上の筆者は、気にせずガソリンスタンドのセルフ洗車機のお世話になってきた。リアスクリーンがアクリル樹脂のクルマで、幌がくたびれているクルマだとちょっと心配だが、ガラス製ならほとんど心配なし。屋外保管で、洗車機使用でも、幌の交換サイクルは10年以上だった実績がある。
②雨漏りするってホント?
これもよく心配されるところだが、不良品でもない限り、国産車なら10年ぐらい心配なし! 屋外駐車で、雪が積もったあと、しばらく放っておいても、雨漏りするようなケースは少ない。ただ、保管場所その他で個体差があるのも事実。
中古車などで、ウェザーストリップが痛んでいたら交換し、水の通り道や排水ホース、排水穴の清掃をときどきすれば大丈夫なはず(事故車は別……)。
③排ガス・ホコリ・花粉などは大丈夫?
まず、ホコリに関していえば、じつはあまり入ってこない。今のオープンカーは、巻き込み風対策も進んでいるので、ホコリや風に関しては、意外なほど快適。むしろ、究極の換気システムなので、けっこうクリーンかもしれない。
したがって、トラックなどの排ガスも直接浴びることはほとんどないが、匂いだけは正直気になる。ただ、オープンカーだけ特別辛いというわけでなく、屋根のあるクルマで、外気導入でエアコンを使用している状態と大差ないぐらい。
風と光と匂いを楽しむのもオープンカーの特権なので、これは割り切りが必要。花粉については何とも言えないが、花粉症の人は、マスクを着用して、その時期は幌を締めっぱなしの方がベターだろう……。それから、長いトンネルだけは、オープンカーファンでも不快感が募る環境。ここは我慢のしどころだ。