セキュリティや一番大切な爽快感はどうなのか
④幌を切られるなどセキュリティは大丈夫?
セキュリティは確かに不安。しかし、日本の治安の良さは世界で有数。そう考えると、世界で一番安心してオープンカーに乗れるのは、日本なのかもしれない! 車上荒らしへの対策としては、車内に貴重品や金目のものを置かず、高価なオーディオも入れない(もともとオープンカーは遮音性が低いし)。いつもすっきりした車内を保ち、できるだけ人目に付くところに駐車する。幌へのいたずら対策や車上荒らし対策は、こんなところしかないだろう……。
⑤幌が猫の被害に遭いやすいってホント?
猫が幌の上に乗る(毛がつく)、猫が幌で爪を研ぐ……。これらの被害はけっこう報告されている……。忌避剤もあるが、効果は薄く、猫が嫌うハーブの鉢をそばに置いたり、超音波の動物撃退装置などを使う手も。日当たりの悪い駐車場や、ノラ猫がいないエリアの駐車場を選ぶしかない!?
⑥夏は暑くて冬は寒く思ったより快適じゃないってホント?
自然を肌で感じられるのが、オープンカーの魅力なので、当然、夏は暑く、冬は寒い。しかし、寒冷地は別として、冬のオープンカーは意外に快適。ヒーターを全開で入れれば、頭寒足熱。「冬のオープンカーは、露天風呂のようなもの」という名言もあるほど。もっとも手先はけっこう冷えるので、冷え症気味の人は、レーシンググローブの着用がオススメ。帽子もあったほうがいい。
一方、真夏の日中はたしかに暑い。日焼け対策を万全にし、帽子&サングラスも必須。エアコンもガンガン入れて乗り切るしかない。ちなみに、真夏は幌を閉めても黒い幌に熱と光が集まり、断熱材が入っていないので渋滞などに嵌るとエアコンを入れてもあまり涼しくない……。
とはいえ、清少納言も「夏は夜」と詠った通り、夏の夜のドライブもオープンカー向き。酷暑日の日差しが強い時間だけ、場合によっては、クローズドにしても、あとはフォーシーズンオープンにして、枕草子の詠われた、日本の四季の魅力を、肌で感じてみることをおすすめする。