【祝スカイライン60周年】歴代モデルを振り返る④「10代目から13代目」 (2/4ページ)

セダンはスカイラインの象徴「丸型テールランプ」を廃止

⑪11代目 V35型(2001年-2007年)

 GT-Rと分離した新世代スカイラインの1号車。エンジンはV型6気筒のVQ30DDとVQ25DDで、この直6エンジンよりも全長の短いV6エンジンをフロントミッドシップに搭載。

理想的な前後重量配分と高い運動性能を実現する新世代のプラットフォーム、「FM(フロントミッドシップ)パッケージ」をこのV35から採用。フェアレディZ(Z33)や、ステージア(M35)、フーガなどは、このFMパッケージを採用する兄弟車。いずれもロングホイールベース・ショートオーバーハング、大径ホイールを組み合わせるのが特徴となっている。

 このため、R34までは前後のオーバーハングが長いプロポーションが、スカイラインのアイデンティティだったが、V35では思い切ったショートオーバーハングに変身(その分、室内空間は広がった)。

 当初は、セダンのみで、スカイラインの象徴ともいえる丸型のテールランプも廃止。MT(マニュアルトランスミッション)車はなく、4速および5速オートマチックオンリーで、いわゆるスカイラインらしさを打ち消した、新しいプレミアム・スポーツセダンを目指していた……。その後、2002年に日本国内初となる8段変速マニュアルモードを搭載した「350GT-8」(セダン)を追加。

 2003年にクーペが登場し、MT車と丸型テールランプが復活する。このV35のクーペなどは、カッコいい大人の女性に似合う一台だと思う。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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