家族構成だけでなく高齢者は安全装備が欲しくなる可能性も
これは3列シートのミニバンを選ぶときにもいえることで、いまは小学校低学年だから狭めの3列目に座れると思っていても、数年後には中学生となって、そのスペースに座るのはキビシイといった状況も考えられる。クルマを保有する予定年数に合わせた子供の成長はしっかりと考えておきたい。
環境変化を予想すべきなのは、そうしたファミリー層ばかりではない。壮年層のクルマ選びにおいては、自分自身の体力的な衰えを覚悟しておく必要もあるだろう。認めたくないかもしれないが、加齢による衰えは避けることはできない(アンチエイジングの努力はすべきだとしても)。
元気なときには「こんな機能はいらない!」と思っていた自動ブレーキなどのプリクラッシュセーフティシステムが、数年後には欲しくなるかもしれないのだ。自分自身の衰えを予測するというのは難しいだろうが、後悔しないクルマ選びのためには考慮しておきたいファクターであろう。
好きなタイミングで買い換えることができる財力があるなら、常に自分にとってベストの選択をしていくのが、クルマ好きとしてはもっとも幸せなカーライフになるのは間違いない。もっとも、それだけの財力を実現するのが難しいから、数年後の状態を想像して頭を悩ましてしまうのだが……。