【ニッポンの名車】ボディ拡大で走りは劇的進化! 日産スカイラインR33GT-R (3/3ページ)

4ドアのオーテックバージョンや400馬力のニスモ400Rなども登場

 モータースポーツでは、1995年のルマン24時間レースで10位、1996年には15位でフィニッシュ。全日本GT選手権では1998年にシリーズタイトルを獲得。

 1996年5月には、ルマン参戦記念として、専用色「チャンピオンブルー」でペイントされた「LMリミテッド」が期間限定の特別仕様車として販売。

 1998年には、スカイライン生誕40周年を記念して、4ドアのGT-R=オーテックバージョン40th ANNIVERSARYも登場。GT-Rの開発テストドライバーで、現代の名工にも選ばれた、加藤博義氏の愛車としても知られている。

 その他、ルマン出場のためのホモロゲーションをクリアするために、たった1台だけ製作された、「NISMO GT-R LM」や、NISMOが作った400馬力仕様のコンプリートカー「400R」(44台限定。1200万円)なども、R33GT-Rのバリエーションで記憶に残る1台だ。

 このように、機械的には大幅に進化した1台であったが、人気の面では現役時代も、中古車になってからも盛り上がりに欠け(主にスタイリングが不評。モータースポーツとの関連性も弱かった)、総生産台数は、R32GT-Rの半数にも満たない、16,520台に留まり、1998年に生産終了。翌年、R34GT-Rにバトンタッチをして、その役目を終えた……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報