2ドアのメリットは軽量化とコストの点
セダンは4ドア、クーペは2ドアといった区別がなされていた時代もあったが、いまや4ドアクーペというカテゴリーも存在するほどで、ドアの数でボディスタイルを分けることは難しい。
もちろん、2シーターであれば4ドアにする必要はないし、スペース効率を追求したミニバンを2ドアにするメリットもないだろう(かつてルノー・アヴァンタイムというユニークなスタイリングのクルマもあったが、それはそれとして)。また、オープンカーもBピラーを建てられないという構造上の問題から2ドアになることが多い。
さて、現実的に2ドアと4ドアで迷うというケースは、ハッチバック車において発生する事案だろう。ハッチバックの場合は3ドア、5ドアという言い方もするが、とにかく2/3ドアのほうがホットハッチ的なテイストが強く見える傾向にある。
ただし、実用性でいうと後席があるクルマの2ドアは、4ドアに対して長く重い物になってしまう。そのため狭い場所での乗り降りはしづらい傾向にある。
一方で、ドアの数が少ないということはドアの固定金具(ストライカー)やパワーウインドウユニットなどさまざまな部品が半分で済むことになり、軽量化とコストダウンにメリットがある。ヤングユーザー向けのホットハッチに3ドアのイメージが強いのは、そうした理由もあるだろう。