唯一のネガがあるとすれば左ハンドルしか選べない点か
ここまで読んでいただければわかるとおり、少なくともキャデラックのセダンシリーズは、ネガな「アメ車」の要素などなかった。少なくとも運転席から触る程度の室内装備にも、使いづらさを感じなかったことも含めて、アメ車ではないのだ。
じつは肝心の桜は時期がやや早かったか、満開の木の下にキャデラックという風景は残念ながら拝めず。
しかし群馬県甘楽町にある、「楽山園」の日本庭園にディスプレイしたキャデラックはじつに見事にはまっていた。こうして眺めていると、これ見よがしの主張がアメ車、なんていう概念も過去のものなのかもしれない、という思いが沸き立ってくる。
そして同時に、もしトランプ新大統領がクルマ好きで「キャデラックのセダンシリーズなら日本人にもマッチしている! 四の五の言ってないで売れ! 買え!」なんて発言したら、否定できない苦しさがあるな、なんてくだらない妄想をしてしまった。
唯一のネガなポイントは左ハンドルしかないところか。しかしせめてそこぐらい、アメ車を主張してもらわねば面白味がないというものだ。輸入車アレルギーのない人は、一度お試しあれ。