輸入車の製品精度が上がりディーラーが少なくてもリスクは減っている
輸入車への関心は強いが、販売店の少なさがネックとなり購入を躊躇している人は多いかもしれない。輸入車のなかでもVWやメルセデスなどのドイツ車の正規ディーラーは全国的に豊富だが、ドイツ車以外のブランドの正規ディーラーとなると、数は極端に少なくなる。
販売台数ではドイツ車に次ぐ規模となるボルボでも全国に123件ほどで、ドイツ車とボルボ以外のブランドでは、県に1店舗もディーラーがないなんてことはザラだ。2016年にはフォードが日本市場から撤退してしまったのも記憶に新しい。
輸入車の販売台数や販売比率は年々増え続けているにもかかわらず、今後もしばらくはドイツ車以外の正規ディーラーが劇的に増加する見込みはなく、大都市以外の地域における輸入車ディーラー不足問題は今後も解消されそうにない。
しかし、正規ディーラーのない地域でも提携工場のネットワークでカバーするなどの対策がとられているブランドもあるし、正規ディーラーがないエリアでは、特定のブランドの整備に精通した整備工場や販売店が根付いていたりするので、案外なんとかなるものだ。
ひと昔前と違って輸入車の機械的信頼性が高くなっていることもあり、新車や高年式車では故障やトラブルで入退院を繰り返すようなリスクは減っているといえる。
また、店舗数が少ないからこそ丁寧なアフターケアを心がけるなど、ディーラー側の対応が良くなっていると実感することが多い。