86のペースダウンでトップに立った国沢テスラが優勝!
午前中の予選から5時間以上が経過し、CARトップイベントもあらかた終了した午後15時45分、全14台(エントリーは16台だったが2台が不出場)がグリッドに整列し、レースがスタート! 素晴らしい加速を見せたのが、国沢テスラ。一気に後続を引き離していくものの、コンバートEVのミラ(飯倉雅彦選手/#28 ウェルマー☆ビルズ☆EVミラ)が、何と周回1周目でハブが折れてタイヤが脱落し車両がストップしたため赤旗中断。レースは2周減算の23周でのレースで仕切り直しとなった。
予選グリッドのまま再開されたレースは、リスタートでも国沢テスラのダッシュは変わらず。しかし、金沢86EVがすぐにこの後ろにつけて、テスラをパス。トップ86、2番手テスラの順でレースは進んでいく。
このままバッテリーとブレーキのマネージメントをしつつ後半に突入するかと思われた11周目、またしてもマシンから異音が出て突如86EVがペースを落とす。これでテスラはラクに前に出ることができた。しかし、ペースを落とし、そのままリタイアかと思われた86EVも復活し、また走り始め13周目にはベストタイムを出すなど、外から見ているぶんには、駆け引きなのかトラブルなのかわからない状態。
しかし、結局その後順位変動は起こらず、テスラModel Sがトップでチェッカー。国沢選手にとってはシリーズ初の総合優勝を手に入れることとなった。2位には86EVをパスした金井亮忠選手(#72 チームNATS・日本自動車大学校・ミライ)が入り、3位は86EV金沢選手。4位にはバッテリー増量バージョンの鹿島リーフが他のリーフに大きく差をつけてのゴールとなった。
レックスクラスから出場したピストン西沢選手(#25 BMW i3 REX)は、序盤からピュアEVの菰田 潔選手(#17 BMW i3)を攻め立てながら走行。菰田選手をパスしたあともこのi3の同門対決は続き、5位でチェッカー。6位の菰田選手との差は1秒ほどで、バッテリー量が同じでエンジンとガソリンを積む分レックスのほうが重いというこの2台の対決は今後も要チェックだろう。
続く第2戦は、4月30 日に今回と同じ筑波サーキットのコース2000で開催となる。次回はレース距離が5km増えて55kmレースとなる。