【疑問】「ハンドルがまっすぐ」なのにクルマが「まっすぐ走らない」のはナゼ? (2/2ページ)

まずはタイヤの状態を確認し四輪の空気圧を揃える

 まずは、四輪とも空気圧がきちんと指定空気圧に揃っているかを確認。パンクやエア漏れしているタイヤがあり、そのせいでまっすぐ走らないことが考えられる。

 また、タイヤが扁摩耗していると直進性が低下するし、ホイールが曲がったり、ゆがんでいる可能性もあるので、タイヤとホイールを細かくチェック。次に怪しいのが、ホイールアライメントの狂い。

 縁石にタイヤをヒットさせたり、段差を減速せずに越えたり、車止めに勢いよくぶつけたりといったことを繰り返しているうちに、アライメントが狂って、まっすぐ走れなくなったのかもしれない。

 ハンドルのセンターが出ていなくて、タイヤが扁摩耗しているようなら、専門店でアライメントを計測・調整してもらおう。あとはブレーキの片効き・引きずりなどもあり得るし、意外にダンパーの劣化なども影響する。

 一番タチが悪いのは、事故車でボディやルーフがゆがんでいたり、サスペンションの付け根が損傷している場合。こうなると、高度な技術を持ったボディショップ(板金工場)の出番となるが、再修理となると保険も使えず、高くつく……。

 繰り返しになるが、直進性は重要な性能。F1マシンも年々ホイールベースが伸びてきたし、日産のFMパッケージ(プラットフォーム)などもロングホイールベースを特徴としていて、安定感、安心感を武器にしている(まっすぐ走るクルマは疲れない)。

 今まで、まっすぐ走っていたクルマに、ハンドルをまっすぐにしても直進しない症状が現れたら、上記の要素を疑って、点検&メンテナンスをしてみよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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