縦に力を入れると断線する可能性がある
昔から変わらない装備のひとつが、リヤの熱線だ。ガラスの表面に線がプリントされていて、スイッチをオンにすると電気が流れて発熱。表面の曇りを取ってくれるというもの。誰でも一度は使ったことがあるだろう。最近では、同様にアンテナがクオーターガラスにプリントされていたりする。
これ、じつは窓を拭くときに要注意で、ガラスの中に配線がとおっているのではなく、内側にプリントされている。指で軽く触ると、線の部分がデコボコしているハズ。だから、強く拭くと千切れてしまうのだ。
もちろん千切れてしまうと、断線なので機能が発揮できず、そこだけ曇りが残ってしまったりする。最近ではプリント自体の強度も上がり、昔より切れにくくなっているが、気を付けるに越したことはない。
具体的には窓の内側を拭くときは熱線と同じ方向に動かして、力も控え目。決して線に対して直角に強く拭くようなことは避けたい。ちなみに切れてしまったら、補修用のケミカルが売っているので、マスキングしたうえで細く、元の熱線に沿って塗ってやると直すことができる。もし断線したままだと、車検はとおらない。
最近ではフロントにも熱線が入っているクルマが高級車を中心に増えているが、合わせガラスの間に細かい熱線を入れているので、基本的には切れることはないだろう。